危険変動|貨物保険.com

貨物保険用語集

危険変動

危険という言葉は「保険者が引受けの前提としておいていた危険事情や危険状態」という意味で使われることがあるが、その前提としておいていた危険の事情や 状態が変化することをこう呼ぶ。危険変動が生じた場合、その時から保険者の保険担保責任(保険金支払責任)が解除されたり、契約の解除権の行使が認められ たりする。
例えば貨物海上保険の場合、貨物が船倉内に積まれることを前提として保険の引受けが行われるが、貨物が甲板上に積まれこの前提が崩れた場合、危険事情が大きく変わる。こうした場合が危険変動に当たる。
危険変動を細かく分類すると危険事情が一変してしまう「危険の変革(Alteration of Risk)」(例:航空機輸送から船舶輸送への変更や全く異なる港への発航)と危険事情に大幅な変更はないものの危険状態すなわち危険度が増減する「危険 の変更(Change of Risk)」(例:積載船舶の変更)に分けられる。どちらも、それが生じた時から保険カバーは原則なくなるが、危険の変更ではこの原則を約款で修正し、保 険カバーを何らかの形で継続させることがある。
因みに上記の甲板積みは危険の変革にあたり、損害が甲板に積まれたことと特別因果関係がないとしても保険ではてん補されない。

 

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